たけしさん、いつも拝見させて頂いて、とても勉強になっています。FX初心者なので教えて頂きたいのですが。
海外の証券会社は、日本の証券会社と違って、スイスフランショック等の大暴落による強制ロスカットも出来ずに膨れた損失を追証(損失の返済)は無いという記事をよくみかけるのですが、本当なら海外の証券会社の方が大きなリスクなく取り引き出来ると思うのですが、たけしさんはどう思いますか?
いつも見て頂きありがとうございます。
海外FX会社のほとんどは追証無しの「ゼロカットシステム」を採用していますね。
一応説明すると、これは大相場などで証拠金以下まで損害が膨らんだ時に、FX会社から請求される事が無い。
簡単に言うと、入金額以上損をしないシステムです。
メリットとしては、入金額以上にリスクを背負う事がないため、ハイリスクでの取引に向いているという所ですね。
確かに万が一の相場を考えるとゼロカットシステムは魅力的です。
しかし、自分の取引スタイルとしてはデイトレードで、リスクも証拠金の1%以下のトレードなので、海外FX会社を使うメリットが少ないわけです。
リスクが証拠金の1%に損切りを入れてたとすると、どんな大相場で値が飛んだとしても、10%以上の損を受ける事はまずありません。
偶然に大相場の前に入ってしまって、運が悪くてもリスクの3~4%程度だと思います。
証拠金のマイナスになるという事は、リスクの100%以上に値が飛ぶという事ですから、さらに可能性としては少ないです。
仮にリスクを1%取っていて、20pips下に損切を入れていたとすると、約2000pips以上値が飛ばなくては証拠金はマイナスにはならないという事です。
相場に絶対は無いので、そういった事が絶対無い…とは言えませんけどね…。
今年のスイスフランショックのような歴史的大相場で直前に逆方向に短い足で入ってしまう偶然が無いとは言い切れません。
万が一に備えて、自分は値が飛びにくい主要通貨のドル、ユーロ、円、以外の通貨ペアの取引は行わないようにしています。
それよりもデイトレードを行う上で、最大のメリットが国内FX会社にはあります。
まず一つ目として、スプレッドの狭さ。
海外FX会社よりも国内FX会社の方がスプレッドは明らかに安いです。
つまり、デイトレードを行う上ではスプレッドの狭い国内FX会社の方が圧倒的に有利で、特に短い足でのトレードをする場合は海外FX業者だと大きな負担になります。
あとは税金の差もあります。
国内FX会社の利益は一律税金20%と決まってますが、
海外FX会社の利益は「雑所得」として扱われ、最低15%~最大55%になります。
詳しい税金の仕組みについては割愛されて頂きますが、営業利益が195万以下であれば15%の税額で海外FX会社の方が有利。
195万~695万円の間であれば同じ20%。
695万以上であれば国内FX会社の方が有利になります。
最低200万以上の利益を取る目的であれば国内FX会社の方が有利なので、国内を選んでいるという事です。